はじめに

 わたしが広場を開きたいと思った動機は簡単だ。周りを見ると、一定の枠に自らを閉じ込めた対抗運動の言説ばかりに見える。わたしは、一切そうした窮屈な枠組みなしに、多様な対抗運動家たちの言説を読めるサイトを作りたいと思った。党派的な区別(差別)も、原理主義的な自己拘束もない、自由で多様な広場。

 広場は単に広場であるがゆえに、運動の主体(団体)にはなれない。団体が横断的に形成されるかもしれないとしても、それには時間が掛かるだろうし、無理にやることはないだろう。

 広場の書き手全員の意見が一致していることなどあり得ないし、知識や経験、文章力なども違いがあって当然だ。書き手の間に統一見解などないことを強調しておく。多様な対抗運動家の声を集めると書いたが、それは、長い経験と理論的蓄積を積んだ先人の声と同様に、デモに行き始めて間もないイラク反戦で初めて「社会運動」に触れたような人たちの声も拾い上げたいと考えたからである。むしろ素朴であっても、稚拙であっても、自分らの声で語ることが大事だとわたしは思う。これまで語られなかった声をこそ拾い上げたい。


攝津正
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