パレスチナ基本情報

◆ はじめに

 痛ましいラファへの侵攻、現在も進行中の「分離壁」建設など、パレスチナを巡る情勢には厳しいものがあります(2003年11月28日現在、このファイルを作成しています)。

 「中学生」でも、いま起きていることを知り、理解し、判断し、行動できるように━━との願いをもって、以下に「パレスチナ基本情報」を掲載します。

 参考文献を挙げるにあたって、早尾貴紀さん等の方々からご教示を受けたことを感謝の念とともに記させていただきます。


○ パレスチナ基本情報

●パレスチナの平和を考える会
http://www.palestine-forum.org/
http://www.palestine-forum.org/ml/index.htm から「パレスチナ・フォーラム」のMLに入る方法を知ることができますが、かなり厳しい運営規定があるので、注意してください。( http://www.palestine-forum.org/ml/guidline.htm )

●パレスチナ子どものキャンペーン
http://www32.ocn.ne.jp/~ccp/
⇒ パレスチナ関係の多くのイベントを主催している、しっかりしたNGOです。
「基礎知識」という欄があります。
http://www32.ocn.ne.jp/~ccp/know/know.html

●日比野真さん
http://www.barairo.net/
⇒ パレスチナ特集 http://www.barairo.net/special/palestine/index.html
セクシュアル・マイノリティの視点から、パレスチナ/イスラエルの現状に 斬り込んでいます。

●パレスチナオリーブ
http://www5a.biglobe.ne.jp/~polive/
⇒ パレスチナでとれるオリーブオイルや石鹸などのフェアトレードをしています。わたしはお金がなくて、しょっちゅう買っているわけではありませんが、かつて何度か実際に買って使用してみて、とても使い心地がよかった、料理がおいしくなったり入浴が気持ちよくなったり した経験があります。
  http://www5a.biglobe.ne.jp/~polive/news/news.html
のなかの http://www5a.biglobe.ne.jp/~polive/news/02soldier.html
は戦争・紛争を考えるうえで必読だと思っています。

●森沢典子web site
http://www2.odn.ne.jp/midi/
⇒ 『パレスチナが見たい』(TBSブリタニカ)という著書があるほか、全国各地で精力的に報告会を催しています。

●STOP SUPPORT
http://freett.com/Stop_Support/
⇒ イスラエルを支援している企業への働きかけの要請が メイン・コンテンツです。 http://freett.com/Stop_Support/offices.htm

●バックスジャパニカーナ
http://www.geocities.com/inazuma_jp/index.html
⇒ 個人の方が運営されているページですが、わたしはこのサイトが分かりやすいと思いました。近藤虎之介さんという方が運営しています。 http://www.geocities.com/inazuma_jp/profile.htm

●パレスチナの人々は必死に生きようとしている
http://sosora.hp.infoseek.co.jp/html/p_palestina2dying.htm
⇒ ひとりひとりの生活やいのちが大事だと痛感させられます。

●パレスチナ・ナビ
http://www.onweb.to/palestine/index.html
⇒ 「ナブルス通信」などがウェブで読めますし、その他 貴重な情報がたくさんあります。

●HIROPORESS.net
http://www.hiropress.net/2003/
⇒ パレスチナを長年取材し続けてきた広河隆一さんのホームページです。広河さんの報告会にいったとき、最初は協同組合キブツの社会主義実験に関心をもってイスラエルに赴いたが、現地の抑圧状況を目の当たりにして、イスラエルを批判する側に回ったとのこと。
新雑誌計画もあります。 http://www.hiropress.net/daysjapan/

●Also Sprach Mkimpo Kid
http://www.mkimpo.com/diary/index.html
⇒ デモには必ず顔をだして取材している、ムキンポさんのサイトです。一貫してイスラエル大使館への抗議行動「パレスチナに献花を」を継続しています。

●RUR55 Outlet
http://home.att.ne.jp/sun/RUR55/home.html
⇒ サイード関連の豊富な資料があります。


○ パレスチナ報告会の勧め

 読書やウェブを通じて得られる知識には限界があります。といって、いきなり現地に行くということも、多くの方にとってはむずかしいことでしょう。

 映像やスライドを通して、現地の生々しい状況を知ることができるという点で、報告会に足を運ばれるほうが、すくなくともパレスチナの現状を知るのには良いのではないか、と思います。

 多くの方々がパレスチナ報告会をしています。
 以下で、わたしが聞いたことがあり、且つ、参考になった 報告会のことを挙げています。

  http://www.egroups.co.jp/message/meta21/273

 フリージャーナリストの志葉玲さんも最近パレスチナの取材から帰ってきて、パレスチナについて報告会をなさっていましたが、わたしはいまはそれに参加できておらず、自分の眼で確かめたわけではないので、評価を記すことは控えます。

●ジャーナリスト志葉玲のホームページ
http://homepage2.nifty.com/rei-ngo-report/


○ 読書の勧め

 ウェブなどで得られる情報には信頼性が、と思われる方に。「中学生」でも分かる、しかし高度な内容をもった入門書から、長い歴史の重みや「現在」の残虐さを思い知らされる本までご紹介します。

●奈良本英佑『君はパレスチナを知っているか』(ほるぷ出版)
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/asia/renkan/library/naramo97.html
⇒ 早尾貴紀さん評:「僕は知り合いに何か入門書を挙げろと言われれば、真っ先にこれを紹介しています。「中学生にも読めるように」と書かれた読みやすい入門書でありながら(漢字にルビまでふってある!)、実は内容が濃く、シオニズム運動以降のパレスチナ問題の展開をバランスよく紹介しています。97年に改訂新版が出ています。実は「入門書」っていうのがいちばん難しいのだと思いますが(自分も素人ですということで書けるものではなく、深く知った上でそのエッセンスを明晰な言葉で説明をしなくてはならない)、これは妥協のない入門書でしょう。」

●広河隆一『パレスチナ』(岩波新書)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4004307848/249-1697774-3889104
⇒ 日比野真さん評:「とてもコンパクトで、読みやすく、要点を押さえています。」

●広河隆一『中東共存への道―パレスチナとイスラエル』(岩波新書)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4004303567/qid=1069798429/sr=1-8/ref=sr_1_2_8/249-1697774-3889104

●土井敏邦『パレスチナ、ジェニンの人々は語る―難民キャンプ、 イスラエル軍侵攻の爪痕』(岩波ブックレット)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4000092839/qid=1069798590/sr=1-1/ref=sr_1_0_1/249-1697774-3889104
⇒ 攝津の感想:「長年現地取材を続けてきた土井さんの言葉は説得的ですし、ブックレットなので短く、よみやすいです。」

●臼杵陽『イスラムの近代を読みなおす』(毎日新聞社)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4620315486/qid=1070016653/sr=1-7/ref=sr_1_2_7/249-1697774-3889104
⇒ 早尾貴紀さん評:「臼杵氏の本は世界史の中の近代化の流れの中でイスラム運動の多様な展開を根本的なところから説明しており、とくに良かったのが、パレスチナ問題の意味や問題点がその文脈の中に位置づけられていることです。また、専門知識に基づいて語っていながら、インタビューから活字化したものなので、内容の難しさのわりには平易な言葉になっており読みやすいと思います。」

●高橋和夫『アラブとイスラエル−パレスチナ問題の構図』(講談社現代新書)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4061490850/ref%3Dpd%5Fsim%5Fdp%5F4/249-1697774-3889104

●板垣雄三『石の叫びに耳を澄ます』(平凡社)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4582740103/qid=1070017132/sr=1-1/ref=sr_1_2_1/249-1697774-3889104

●八木健次『正直な気持ちを話そう True to the Heart―イスラエル、パレスチナ45人のリアル・ライフ』(たちばな出版)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4813317049/249-9562132-0745145
⇒ 日比野真さん評:「私がパレスチナ(エルサレム)滞在中に、ファイサルホテルで知り合った写真家・八木健次さんが、写真集「正直な気持ちを話そう」をつくりました。当時の日本の新聞にも、八木さんが撮影したパレスチナの写真が何度も掲載されています。

本は、パレスチナ/イスラエルに住む若者45人の写真を撮り、簡単なインタビュー(アンケート)と共に掲載している写真集です。
45人それぞれの人の大きな顔写真と共に、1人1人の思いが書かれていて、まさにいま生きている人の存在が伝わってくる、リアルな写真集です。
「ユダヤ教・イスラエル人」「イスラム教・パレスチナ人」といったいわゆる「典型的」だと見なされる人たちだけではなく、「無宗教・イスラエル人」「ユダヤ教・サマリア人」「キリスト教・パレスチナ人」「キリスト教・アラブ人」といったアイデンティティーの人も掲載されています。
兵役拒否者の声明文も載っています。

自身の取材中に、自身のすぐ隣で、あるパレスチナ人が射殺されたことが八木さんの関わりの起点だったということも、「すべてはこの写真から」と題して書かれています。
投石、銃撃、葬式、自爆、占領地や入植地やイスラエルの写真、そしてその中にある人々の暮らし、そしてISMの活動。長期間にわたる八木さんの滞在中に撮影したたくさんの写真も、顔写真と共にたくさん載っています。
2002年6月18日にエルサレム郊外の入植地(だったはず)のギロでの自爆の現場写真は、私自身も八木さんたちに一緒に連れて行っていただいてその現場を見ているだけに、そう、あのときのことを思い出してしまいます。
http://barairo.net/special/palestine/photo/suicide_bomb/index.html
ファイサルホステルで翻訳にとても苦労していたその自爆を行ったムハマド・アルゴウルさんの遺書も、きれいに日本語に翻訳されていて読むことができました。
同じく私の滞在中にお世話になった共同通信社の島崎さんの文章も載っていました。

例えば私は使うことのない「自爆テロ」という言葉も使われているなど、厳格に見ていけば、私の路線とは異なるところもあります。
しかしこの写真集全体は、一人のカメラマンとしての八木さんが、自身の感性と問題意識に基づいて丁寧につくった(マルコス風に言えば)真実のものであると私は感じました。
解説文をのぞく全ページフルカラーの写真集なのに1500円と低価格なのも魅力です。

よければ、読んでみて下さい。
都市部の大きな書店では、店頭にあるはずです。」

●イブラヒーム・アル・アビド(著)、PLO研究センター(編)『パレスチナ問題』(阿部政雄 訳・解説、亜紀書房)
http://wine.wul.waseda.ac.jp/search...
⇒ 阿部政雄先生の解説:こちらをクリック


攝津正
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